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kotetsu

  • Author:kotetsu
  • 三十代♂。




    職業:会社員、デザイナー。
    サーキットで遊び初めて4年目、一度もこけてないのは良いことだ。ビビリ過ぎという説もあるが。

    バイク:トラ・スピードトリプル


    Eliminator900

    S1W

    Triumph “SPEED TRIPLE”07
    元祖ストリートファイターの末裔。
    どうもお尻の詰まったフォルムにやられてしまう癖がある模様…。


    もう一つ二輪:YETI ARC


    6~9月はインテリアと化してます。乗ると楽しいんだけど部屋への出し入れがメンドクサくてバイクよりも乗るのに気合いがいる。

    柴犬ラブ。
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半島を出よ [20050517]
hantouwodeyos.jpg

村上龍/半島を出よを読んだ。
学生の頃から村上龍小説のファン(エッセイとかは興味ない)。龍作品の大半を占める『限りなく透明に近いブルー』系列(?)のSEX&DRUG&VIOLENCE小説もいいんだけど、『愛と幻想のファシズム』に代表される、膨大な情報に裏打ちされた完成度の高い作品がもう大好きなのだ(数冊しか書いてないが)。
そんでここ数年なんだかあまりパッとしないのしか出ないなと思っていたのだが、“今大作を執筆中”と何かの記事で読んで、これは久々にあっちのジャンルか?と期待してずっと待ってたら・・・!
半島を出よ(上・下)。北朝鮮のコマンドが福岡に侵攻?やっぱり!

分厚いハードカバー上・下巻。重いよう。
まずページを開くと、数ページに渡る登場人物紹介が。数えてみたら・・・90人(下巻)!しかも半数北朝鮮人でキムさんとかハンさんとか似たような・・・。これ全部憶えろってのか!?

お話は数年後の日本。経済は破錠していて国際社会における価値は今以上に低くなっている。そんな中「高麗(こりょ)遠征軍」なる北朝鮮の厳選された9人のエリート特殊部隊が福岡ドームを占拠するところから物語は始まる。
彼らは自らを反乱軍と名乗り、同時に北朝鮮側も彼らは反乱軍で、鎮圧するなら正規軍を派遣しても良いとの公式声明を出すが、もちろん偽装で全ては綿密に計画された大プロジェクト。

日本での北朝鮮兵士のイメージはというと、おんぼろの小型船に乗って日本人を拉致する、独裁者によって恐怖統治された知識も教養も無い被支配者的なイメージではなかろうか。
ところが福岡に上陸するコマンドはそんな被虐的な人間ではなく、まわり中全てが敵国という環境で苛烈な訓練を受け、日本語をマスターし、祖国のために闘う極限まで鍛え上げられた誇り高い軍隊なのである(これは五分後の世界のアンダーグラウンド兵士の生まれ変わりと思われる)。
そんな危機感の塊のような命がけの任務を背負う連中と、最初の福岡ドームの野球ファンに始まり、東京で右往左往する政府役人まであらゆる危機感の少ない日本人との対比がものすごい。
北朝鮮特殊部隊を極めて詳細な日本の描写の中にぽんと置くことで、主体意思が希薄な日本の緩やかさがくっきり立ち現れるのだ。嫌になるほど。
そんな中唯一遠征軍を敵と認め立ち向かうのがヒロイズムなんかとは全く縁の無い社会不適応でちょっと病んでる少年たち。
彼らは集団になじめず、何らかのひどい犯罪を犯し、社会的には不良品だが、日本人特有の事なかれ主義&右へ倣え的悪しき集団風習は全く持っておらずむしろ嫌悪している。そんな彼らだけが目的を見据え闘いを挑む・・・。

冒頭数ページを割いた登場人物紹介はおそらく村上龍には珍しく多重視点の物語ゆえの登場人物紹介。
主要登場人物のかなりの人の主観が時系列を前後しながら描かれていて、それぞれの視点から全く違った臨場感をもってシーンを多角的に描写している。
北朝鮮コマンドのメンバー、福岡の市民、記者、政府の役人、そ
して病んだ少年たち。それぞれの感情、信念、行動が緻密に描かれることで物語は構築されていて、伸びきったゴムがはじけ飛ぶようなラストへと突っ走る。

日本は平和で良かったな、と心のどこかで安心する自分がいたらちょっと悔しくなる、そんな作品だった。久々にお腹いっぱい大満足の一冊でした。
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2005-05-17(Tue) 00:12 雑記 | TB(0) | コメント(3) | 編集 |
  • 承認待ちコメント from
  • このコメントは管理者の承認待ちです
    2005-05-17(Tue) 23:32 | | # [ 編集 ]
  • ネタバレすまん from Kotetsu
  • へー、一番と二番が一緒だ。みそスープとかエクスタシーとかハードなのも嫌いじゃないけど男は消耗品シリーズだけは何とかしてやめてもらいたい。
    2005-05-17(Tue) 01:17 | URL | #- [ 編集 ]
  • Ryu's BARの頃の岡部まりは若かった from TAW
  • おいおい、俺も今読んでるんだよ~。まだ上巻の中間くらいなんで先を言わないでぇ。福岡のコドモ達のコミュニティは、個性は全く違うものの、少し「希望の国のエキソダス」の北海道の子供たちを彷彿とさせるね。
    俺も龍さまで一番好きなのは、圧倒的に「愛と幻想のファシズム」です。次が「5分後の世界」かなぁ。もちろん「コイン・・」も「限りなく・・」も好きだし、意外と「走れタカハシ」とか「料理小説集」や「69」も好きだ。やっぱ最近の経済かぶれとか、ちょっと前のSM系は嫌い。
    2005-05-17(Tue) 00:48 | URL | #H6hNXAII [ 編集 ]

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